脳の外で考える 最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法
https://gyazo.com/860a977221ab474335e471f3da5db085
amazon: https://amzn.to/44Lf1eo
ざっくり目次(amazonページより)
第1部 体で思考する
第1章 感覚を使う
結果を出すトレーダーに共通するある要素
ボディスキャンが内受容感覚を高める
感情にラベルをつければ恐れや不安は抑えられる
脳ではなく、体が感情を生み出している
第2章 動きを使う
スタンディングデスクで生産性が上がる
村上春樹が実践する空白のランニング
ロールプレイをするだけで学習理解が深まる
歩きながら授業をすることの驚くような効用
第3章 ジェスチャーを使う
科学者はジェスチャーをどう活用しているか
書き言葉、話し言葉よりジェスチャーが学びを深める
ジェスチャーを促すとテストの結果が良くなる
ジェスチャーは外国語の学習にも役に立つ
第2部 環境で思考する
第4章 自然環境を使う
自然の中を歩くだけで、集中力や思考力が高まる
フラクタル模様を見ると、考える力が上がる
職場や学校でも、屋内に植物があると集中力が高まる
グーグルも気づいていた自然光を浴びる効用
第5章 建物の空間を使う
オープンな職場の「音」が思考を妨害する
プライバシーが守られたときに創造性を発揮する
「自分の場所」だと思えるとパフォーマンスが上がる
ムダのないオフィスでは、むしろ生産性が下がる
第6章 アイデアの空間を使う
思考を形にして外に出すと、より壮大な発想ができる
小さなディスプレイを使うと知的能力が枯渇する
メモを取るだけで、出来事を深く処理できる
ノーベル賞受賞の研究者だって「頭の外」で考える
第3部 人と思考する
第7章 専門家と思考する
患者をまねた方が、共感力や理解力が養われる
ビジネスの世界で成果を出すには、まねに徹する
模倣者がイノベーターのように称賛される時代に
ジョブズだって、最初は模倣からスタートした
第8章 仲間と思考する
仲間と議論することで知性は深まる
ティーンエイジャーに、効率的に学ばせるには
教えることは人間の本能にインプットされている
成果を出すには「暗黙知」に精通すること
第9章 グループで思考する
同調して動くと、人は無意識に協力的になる
一緒にトレーニングを受けると集団志向は高まる
辛いものを一緒に食べると結束力が強くなる
人は集団で思考するほど賢くなる
まとめ
心を拡張できれば、知性や才覚を発揮できる
脳がパフォーマンスを出せる状況を作り出そう
「脳の外」のリソースの不平等にどう向き合う?
ライフハック系の記事で見たことある内容が多い
考える行為をしているのは脳だけではなく、身体も大きな影響を及ぼしている
マスコミに利用される脳科学のような脳至上主義の考え方から離れて、もっと視野を広げて人間の身体全体を考えるパーツとして見る
書籍:情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論でも同様の主張があった
身体を動かすことで記憶や思考が改善される
スタンディングデスクなど座りすぎを避ける方法が推奨されている
みんな座りすぎの悪影響を甘く見過ぎ
散歩を大切にする
身体を動かした後は、しばらく考える能力が向上する
「朝に30分間の有酸素運動」が1日の脳活動を良くするらしい
スマホをいじったり、動画を見たり、ゲームをしたり、音楽を聞いたりすることは、休憩に入らない
休憩は身体を動かしたり昼寝をする
散歩の時間を惜しみだしたら危険なサイン
身体を動かす時間を惜しんで作業ばかりすることは、逆効果になる
中程度の運動で頭を空白状態にすることも必要
ランナーでもある村上春樹の言葉
デカルトの言葉をもじった言葉が印象的
我動く、ゆえに我覚える
ジェスチャーを使うことの重要性
聞き手はジェスチャーによって理解度が深まる
自分自身も、何かの学習時に動きのジェスチャーを一緒に行うことで記憶が定着しやすくなる
俳優も動きが無ければセリフを忘れてしまうらしい
書籍:脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論での、脳が世界のモデルを構築するために、物体の座標とその変化を「座標系」として捉えているという仮説と同じ原理に感じる
メモを書く、なるべき手書きで描く、絵や図を描くことも身体を動かしている
とにかく図を描け
緊張をワクワクと捉え直すだけで成果が上がる
他人の声が聞こえてくると、注意力が奪われる
ボーカル入りの曲も同様の注意力減少効果が生じる
個人的にこれは体感している。注意が不要な作業のときのみボーカル入りの曲を聴きながらやる方針kidooom.icon
第4章 自然環境を使う
第5章 建物の空間を使う
は、クリストファー・アレグザンダーのパタンランゲージに通じるものがある
ただ、自然環境に触れると集中力が上がったりストレスが減ったりする効果が何故なのかが疑問に残るkidooom.icon
「自然に触れるといいことづくめ」なのが、疑わしいというか、そんなにうまい話なのかー?
生産性や効率・パフォーマンスをひたすら求めて環境を整備するのは、何か違和感がある
書籍:限りある時間の使い方や何もしないでは、生産性の罠として指摘がある
全ては模倣から始まる
まず練習として模倣から始める
他人の認識不足には厳しいが、自分の認識不足は気づけないし指摘されても抵抗する
コードレビューなどの第三者レビューは、そういった指摘が発生することに価値がある
雑談>振り返りぐらい雑談は大事
p428
例えばある調査では、効率を1%下げて「従業員のカジュアルなやり取り」を許すと、長期的にはグループのパフォーマンスが3倍増になることがわかりました。
もっと雑にやっていきたいな〜
アホな質問をしても許される雰囲気ほど学習が進む
まとめ p493~
9つの原則
可能な限り、情報を頭の中から外へ、世の中に向けて出すべき
空間に書き残すことの重要さ
脳の外に出すこと、脳の外で考えること
Scrapboxをやるモチベが更に増した
可能な限り、情報をアーティファクト、つまり何か形をもったデータにするよう努力すべきである
とにかく図を描け
理解してから作るのではなく、作ってから理解する
作る経験はコピーできない
可能な限り、知的労働に携わるとき、自分の心理状態を生産的に変えるよう努力すべきである
身体予算管理領域(body-budgeting regions)を意識する
考える情報を可能な限り体で表現する手段を講じるべき
体を動かす経験はコピーできない
ジェスチャーを使う
動くことで覚えられる
可能な限り、考える情報を空間で扱えるよう手段を講じるべき
自分にとってはScrapboxがまさにその空間となっている
考える情報は可能な限り、社会的なものにするよう手段を講じるべき
公開Scrapboxにしてフィードバックをもらうのも一つの手段
井戸端などで社会的交流
可能な限り、認知的なループを作るように思考すべき
可能な限り、思考する際は認知面で心地の良い状況を作るべき
人の声が聞こえない場所、人の視線が気にならない場所、ボーカル曲を聞かないこと
自然にふれる
スマホをいじったり、動画を見たり、ゲームをしたり、音楽を聞いたりすることは、休憩に入らない
可能な限り、心を拡張させる方法を毎日の環境に組み込むことで、思考をコントロールすべき